ぶどうの作り方

 横浜でブドウを栽培されていることをご存知でしょうか、横浜のブランド品としてハマぶどうを沢山の果樹園の方が栽培しております。

 泉区のA果樹園のぶどう作りの様子をお伝えして行きます。竜宝、藤稔、ピオーネ、紅伊豆、多摩豊、など多種類を栽培しています。

 一房のぶどうがどれだけの手間と時間を掛けて作られて行くか理解をして頂ければ作る励みにもなります。

2014/5/29より

7/25 収穫は8月中旬?

藤稔の房作り 

 5/30 一枝に2~3本の果房が付きます、花が咲き始めましたら一番良い状態の房の先端から3.5cmほど残してすべてハサミで切り取ります。(こんなに小さくして本当に大丈夫かな?)

 この房作り一日中顔は上に向け両手は上にあげての根気作業です、首は痛く肩はこり慣れるまでは非常にきつい仕事です。

 

 5/30 この小さな粒が最終的には一房400~500g(一粒 g)になります、700gほどの果房を作ることが夢だそうです。

 ちなみに、藤稔の粒の大きさが世界で一番大きいとの事です。

 房作りと平行して蔓のの誘引、ひげ蔓取りと忙しい毎日が続きます。

5/31             画像は(↓)

 種無しぶどうを作るため、満開数日後花柄を落とし1回目のジベレリン処理作業を行ないます。粒を大きくするため10日後に2回目の処理作業を行ないます。

 当ぶどう園では、赤系の大粒で甘み(糖度17度以上)のある人気種「竜宝」はあえてジベレリン処理は行ないません。理由はおいしさと甘みを引き出すためですが、自然受粉のため受粉効率が悪く作りにくいことと、種ありのリスクはありますが美味しさに勝るものはありません。

 また、当園の一番人気種です。  

6/15            画像は(↓)

左上画像左上摘粒3日後の紫玉、早生巨峰の一種で粒と房は大きく

、みずみずしく食べ応えがあります、まだあまり市場には出ていません。

6/21 右上画像は2回目の摘粒後袋をかける。

 

6/15 左下画像は同じく3日後の藤稔、神奈川県藤沢市の方が改良した一番大きなぶどうです、みずみずしく食べ応えがあり、当園の人気種です。

6/21 中、右下画像は袋をかける。

6/16 (ピオーネ)                画像は(↓)

①摘粒前のピオーネ、ハサミが房の中に入らないくらいビッシリと付いています。(収穫時に最高の房になるよう、一房一房神経を使い作業をします、)

  ②摘粒後(Aの房)、スッキリとした房になりました。 

  ③翌日(A)

  ④別の房(Bの房)、同じ木でも粒の大きさがこれだけ違います

6/24(ピオーネ)        画像(↓)

 

 

6/12(竜宝)            画像は(↓)

左画像は摘粒前の竜宝、右は摘粒後。

ぶどうの摘粒は種類によってそれぞれ異なります、また房の良し悪しはこの作業によって決るので一番神経を使うところです

          

6/23 (竜宝)          画像は(↓)

画像1 袋掛前の竜宝の全景

画像2 最終摘粒前。摘粒は一度に行なわず数回の作業で房をとと 

    のえます。      

画像3 この房が2ヶ月後には袋一杯の見事なぶどうに成ります。

画像4 袋がかけ終わりました。

 これでぶどうの作業は終わりではありません、蔓の誘引、髭とり、脇目欠き、草刈、消毒、散水など休む暇なく作業が続きます、

 こうして皆様に美味しく食べていただけるぶどうが8月下旬には収穫出来ます。