加工作品集(2)

(1) 松傘の花器

高さ:30㎝ 幅:18cm
高さ:30㎝ 幅:18cm

 S56年NHK趣味の園芸 ”花作り私のアイデアー”入選作品


  一枚一枚切り離した松かさを上から螺旋状に木工用ボンドで貼り付けていきますが、自然味を出すため上部には松傘の上部を、中ほどには中ほどを選びます。更に前後左右のバランスを考えながら一日数十枚を(乾くのを待ちます)。こうして、千枚以上の松かさを貼るのは三ヶ月以上の日数が掛り大変な時間と根気が要ります。それだけにこの作品には愛着が湧いてきます。

 

 

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(2) ワイン樽

高さ:60㎝ 直径:28㎝
高さ:60㎝ 直径:28㎝

            2004~07年

 塗料等を使わずに電熱ペンで古竹の味を出して見ました。まずは①模様を描き(手心を加えないと焦げて穴が開くので軽く書くのがコツです)、次に正面全体を薄く焦がします、②サンドペーパー(180~240番)で磨き落としますと模様や凹みなどは薄く焼き後が残ります。①書いては②磨きの作業を何回も繰返します。コツは模様を描くことではなく遠近をつける気持ちでなでるように薄く描くこと、焼き色が濃すぎると不自然に見えます。

 思考錯誤の作品なので完成までに3年が過ぎました。

(3) 鯉三級

                                2008年

 激流を鯉が昇りきり龍に変身する様を、流木の栓で表してみました。

 

(4) 家紋

            2009年

 このオカベマリー硬質プラスチックの様に固くて脆い、彫刻刀でも薄い線が入るくらいで無理に彫るとガリガリ音をたてて氷でも削っているような状態です。刃先は直ぐに丸くなり砥石を横に置き研ぎながらの作業でした。

 紋は金箔を貼りつけてみました。

(5) ハイビスカス

             2009

 硬い硬いオカべマリーでハイビスカスに挑戦。初めに銀粉塗料を塗り、地のところはマスキングテープを貼り金粉を塗りました。始めてにしては上出来と思います。

(6) 龍神様

2010年

 底が腐り落ち、肌もでこぼこの使い物にならないひょうたんでしたが、捨てるのは不甲斐なく何年もリビングの天井から吊るして眺めていましたが、寝ている時に龍神様の顔が浮かびその日の内に作業に取り掛かりました、手頃な台がないかと物置を探していると何時栽培したか記憶にない夕顔がありました。合わせて見るとほとんど加工することなく底がピタリと合い、これまた肌の色艶もピタリで、背筋が走る思いでした。

 展示会ではお賽銭が上がるほどの大人気でした。私の一番好きな作品です。

(7) 達磨様

2011年

(8) 観音様

2011年

(9) 木目模様の瓢箪徳利

2012年

酒徳利の作り方

 ①富士砂を中に入れてカクテルを造るようにシェイクする、時々砂を出しひょうたんの中の屑が無くなるまで根気良く何十回も繰り返す、②次に清水をを入れて汚れが取れるまで洗い流す。③天日に干して中を乾燥します。①②③の行程を何度も繰り返し汚れが完全に無くなるまで行なう事、手抜きをすると後で後悔します。

 私の場合、コーティング塗料は使用せずにお茶を利用します、理由はお茶の殺菌効果や気化熱効果です。飲んだ後の熱い出がらし茶を半日程入れて置く、これを繰返し1週間に一回ぐらい天日干しをする、この行程を辛抱強く1~2月繰り返すと、茶渋のコーティングが出来上がりです。

 

(10) 和紙貼り

2013年

 

(11) ダイヤモンド富士

2013年

 世界遺産に登録されたのを記念してダイヤモンド富士を作りました。